吉野家が牛肉の価格が高騰したことげ要因で、主力メニューを値上げするというニュースが入って来ました。
牛丼の並盛りが税込387円から426円と39円の値上げとなります。
これでもワンコインではあるのですが、やはり消費者のダメージは大きいので売上に影響するかもしれません。
が、個人的に驚いてのは値上げよりも、いつの間にか1円単位で価格設定されていたことです。
スピードが命の吉野家で1円単位の価格設定は大変ではないのか
吉野家、牛丼並盛426円に値上げ 牛肉価格高騰受けhttps://t.co/V1pUZjIZYG
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) October 29, 2021
ニュースなどでは値上げされたことばかり注目されますが、私自身が驚いたのは、いつの間にか1円単位で価格設定されていたことです。
しばらく吉野家に行ってなかったので、価格が1円単位まで細かくなっていたのを全然知りませんでした。
よく大手の飲食チェーン店では1円単位で価格設定しているところは多いですが、それ以外の飲食店の場合は10円単位のところがほとんどです。
飲食店で1円単位で価格設定されていない理由は、実際の支払作業をするときに、1円や5円硬貨で受け取りやお釣りを渡すのは面倒だからです。
ただでさえ忙しい飲食店の従業員なのに、レジでそんな細かい作業で時間を取られていたら大変です。
ましてや吉野家のようなスピードが命の店では、レジ作業で時間をかけるなどとんでもない話です。
お昼時などは急いでいるお客さんがほとんどなので、支払いで時間などかかっていたらイライラしてクレームになりかねません。
さらに吉野家は松屋などのように券売機で事前に購入するのではなく、食べた後の精算です。
従業員だって手早くレジ作業を済ませたいのに、1円単位で計算などしていたら時間がかかって大変ですし、ストレスが溜まっていることでしょう。
少し上乗せになっても良いので、10円単位で価格設定した方がお客にとっても従業員にとってもわかりやすいのに、なぜこんな面倒なことになっているのでしょうか?
吉野家はキャッシュレスを推進したいために価格も1円単位にしている可能性あり
早さがウリの吉野家で、なぜ支払いで時間がかかる1円単位の価格設置をしているのか?
それは、キャッシュレスの普及に関係があるからです。
吉野家の公式サイトなどを確認すると、支払方法としてほとんどの電子マネーに対応しています。
電子マネーであれば現金のやり取りがないですから、スムーズに決済できますし、1円単位であってもすぐに終わります。
おそらく吉野家でもキャッシュレス支払の客が増えたこともあり、少しでも安く提供するために、1円単位で価格設定をする決断をしたのかもしれません。
さらに、吉野家では独自の電子マネーカード「吉野家プリカ」を発行しており、チャージするたびに2%のボーナスポイントが上乗せされる仕組みになっております。
このような取り組みから、吉野家ではキャッシュレスを推進していることがわかります。
おそらく今でも現金払いをしているお客もいるのでしょうけど、それを差し引いても価格を1円単位にしても問題ないと判断したのでしょう。
お客側としては1円でも安く牛丼を食べられるということであれば、1円単位の価格設定は悪いことではないということなのでしょう。
そのうち吉野家でキャッシュレス支払専門店舗とか出て来そうな気がします。