新型コロナウイルス関連のニュースが報道されるたびに、次々と新しいカタカナ用語が生まれては飛び交っています。
- クラスター
- ソーシャルディスタンス
- ロックダウン
- オーバーシュート
などなど・・・。
そんな中、最近よく耳にするのが「エッセンシャルワーカー」というワード。
社会的に必要不可欠な労働者のことを指しているのですが、一体どんな意味なのでしょうか。
エッセンシャルワーカーと言われる労働者とは?
エッセンシャルワーカーは英語で「Essential worker」と書きます。
essentialは日本語で「必要不可欠な」という意味になります。
つまり、人間の社会生活(インフラ)において欠かせない労働者ということになります。
エッセンシャルワーカーの職種として挙げられるのは
- 医療
- 公務員
- 介護・保育
- 金融関連
- 小売業
- 運輸・物流
特に新型コロナウイルスの感染が広がってからは、医療従事者について取り上げられることが増えております。
新型コロナウイルスの感染防止として、不要不急の外出を控えるよう呼びかけられておりますが、そんな中でも生活に必要なサービスなどは稼働させなければいけません。
緊急事態宣言が出ても、医療関係者以外のエッセンシャルワーカーも感染リスクがある中、動かないとインフラが成り立ちません。
危険を冒してまで働いているにも関わらず、感染してしまうからなどと言って心ない言葉をいう不届な人間もいるのも事実。
そういう背景もあってか、テレビ等の報道でもエッセンシャルワーカーの厳しい労働状況を取り上げることが増えつつあります。
エッセンシャルワーカーという言葉が使われるようになったのはイメージアップのため?
新型コロナウイルスが猛威を振るう中でも、医療従事者以外に、生活インフラを支える労働者がいることはほとんどの国民がわかっております。
それらの従事者をまとめてエッセンシャルワーカーと呼ぶようになったのは最近のことです。
以前から言葉としては存在していたはずですが、メディアで使われるようになったのは新型コロナウイルスが蔓延してからで、それ以前にはあまり聞いた記憶がありません。
誰が使い始めたのかは不明ですが、おそらくテレビなどのマスコミ関係者がひとまとめにした総称としてちょうど良いのと、イメージ的に響きも良いので使い出したのではないかと思われます。
それ以前だと、労働者のことを「ホワイトカラー」「ブルーカラー」と乱暴に使い分けているました。
エッセンシャルワーカーの中には、いわゆるブルーカラーと言われる職種も含まれております。
しかしニュースなどで、ブルーカラーなどというとイメージも悪く、下手すると差別しているように聞こえてしまいますので使うことができません。
そんな時に、ちょうどエッセンシャルワーカーという言葉があり、響きもいいので使い始めるようになったのではと考えられます。
カタカナ言葉ばかりが乱立してしまう状況で、中にはわけわからないという人もいるかもしれません。
が、さすがに「肉体労働者」ではあからさますぎるし、「サービス業従事者」もいまいち。
日本語で表現すると、何をどうやっても良いイメージにはならないので、エッセンシャルワーカーを当てはめるのがちょうど良いのでしょう。
こういう時はカタカナ言葉は便利です。
いずれにしても、エッセンシャルワーカーがこういう状況下でもリスクを冒して動いてくれるおかげで、生活インフラが維持されております。
そのことに感謝しつつ、個人個人は感染防止のためにマスク着用や消毒などこまめに行うようにしたいものです。