何年か前に「たけしのニッポンのミカタ」というテレビ番組を観たときのことです。
どんな特集だったかは忘れてしまたですが、その中でもハッキリ覚えていることがあります。
その時に出てきたのが、とんでもなく分厚い1冊の本でした。
数学オタクのビートたけしがハマった数学書「虚数の情緒」
紹介されていたのは「虚数の情緒」というタイトルの本です。
なんかすごく難しそうな題名ですね。
実際、かなりの数学の専門書です。
なぜこの本が出てきたのかというと、たけしさんの誕生日に軍団員からプレゼントされたというエピソードが紹介されました。
ところがたけしさん、実はプレゼントされる前に自腹で購入していたのです!
番組内でその本を見せてくれたのですが、その分厚いこと分厚いこと。
後日、実際に実物を見たのですがページ数はなんと1,000ページ以上!
厚さも5cm以上あり、かなり専門的な内容でした。
さらにたけしさん、その本のところどころに様々な数式を書き込んでいるのです。
ただ読むだけでも大変なのに、じっくりと内容を確認しながら向き合っていたのですね。
今でも忙しい人なのに、まあよくそんな時間を見つけるものですね。
つまり、たけしさんの元には同じ本が2冊あるというわけです。
特に触れていませんでしたが、軍団員からプレゼントされたものは大事に保管しているのでしょうね。
ちなみに著者の吉田武先生ですが、たけしさんが数学の番組をやる時に監修を依頼したそうなのですが、都合が合わず断ったらしいとのことです。
「虚数の情緒」とはどんな本
さて、たけしさんが読んでいた「虚数の情緒」ってどんな内容の本なのでしょうか?
紹介文には次のような文言が。
題名からすると、中学生以上に向けた数学解説書のように思われるが、実際はそんな生半可な本ではない。本書は「虚数」の概念を軸として人類文化全体を鳥瞰(ちょうかん)した、実に1000ページを超える大著である。
(中略)
著者は文中で「新しい文化を取り入れるという事は、決して自らの文化への”接ぎ木”をすることではなく、それを深く理解し自らの血肉とすることである」と繰り返し強調しているが、本書はその実践の結果である。また、副題からもわかるとおり中高生の読者を意識しており、冒頭からかなりのページを割いて「学ぶとは、理解するとはどういう事か?」について説いている。
<amazonの商品紹介ページより一部抜粋>
たったこれだけ読んでも、何を言っているのかサッパリです。
中高生を意識したと書いてありましたが、とてもそんな風には思えませんでした。
一部優秀な学生が読んで、やっとついていけるぐらいのレベルです。
あとは、よっぽどの数学好きの大人じゃないと読めたもんじゃありません。
数学に造詣の深いたけしさんだからこそ、夢中になって読めるのかもしれませんね。
とても万人にオススメできるものではありませんが、ちょっと覗き見したみたい強者はチャレンジしてみると良いかもしれません。