実は私自身、全然知らなかったのですが、旭川に「新子焼き」という郷土料理があります。
以前、テレビドラマ「孤独のグルメ」でも紹介されていたそうです。
両親が旭川出身ではあるものの、一度もその食べ物の存在を聞いたことはありませんでした。
(実家へ帰った時に聞いてみようと思いながら、いつも忘れてしまう・・・)
新子焼きというのは、簡単に説明すると若鶏の半身を焼いたものです。
地元ではよく知られたソウルフードなのですが、あまり有名ではありません。
逆に小樽にある若鶏の半身揚げは有名で比較的知られている方ではないでしょうか。
特に「なると」のものは有名ですね。
今回は、改めて旭川の新子焼きとはどんなものなのか調べてみました。
また、新子焼きを食べるのにオススメのお店も紹介します。
旭川の新子焼きを知ったきっかけは新聞記事
そもそも、私が旭川の新子焼きを知ったきっかけは、ある新聞記事でした。
こちらが実際の記事です。
(著作権など大人の事情がありますので、一部加工してあります。)
こちらは、2015年3月24日の日経新聞夕刊です。
随分前のものなのですが、気になっていたので何となく写真に撮って残しておりました。
トップページのトピックスに「若鶏の半身 食べつくす」という見出しが目に入りました。
「ヘェ〜、小樽の名物がこんなところで紹介されるのか」
そう思いページを開いたところ、そこには予想もしなかった内容が書かれていました。
そこには『旭川の「新子焼き」』という文字がありました。
恥ずかしながら、旭川にそんな名物があったのかというのを初めて知りました。
記事は新子焼きという名称の由来から始まります。
戦後の貴重なたんぱく源として、当時は地鶏が安価であったこと、鶏の成長を待つゆとりもないため、若鶏の状態で最大限に栄養が取れる料理法として考えられた説が紹介されておりました。
それ以降、旭川ではクリスマスに七面鳥ならぬ新子焼きを家に持ち帰って食べるなどして旭川市民に親しまれてきたそうです。
記事には「旭川市民のソウルフード」とも書かれていました。
旭川の親類からは「新子焼き」のことを聞いたことがなかった
記事の内容から、新子焼きは結構昔からあったものなのということがわかりました。
しかし、少なくとも私の周りでは新子焼きなるものを食べるという習慣は全くといっていいほど見聞きしたことがありません。
実家に帰った時はニシン、鮭、ジンギスカンなどはよく食卓に並べられていました。
でも若鶏の半身が出たことは一度もありません。
鶏といえばカラ揚げ(ザンギ)が出るぐらいです。
さらに、私の親戚にも新子焼きを作ったり買ったりしているというのを聞いたことがありません。
そのため、新子焼きが旭川市民のソウルフードと言われても全くピンときませんでした。
いつか両親や旭川の親戚に新子焼きのことを聞こう聞こうと思ってはいたのですが、肝心な時に忘れてしまうのですよね(笑)
今度帰った時は忘れないように質問してみます。
小樽の半身揚げと旭川の新子焼きの違いは
小樽も旭川の料理共に、同じ若鶏の半身を焼いていますが、実際にはどんな違いがあるのでしょうか?
- 小樽の半身揚げは、半身を塩・こしょうで味付けしたものを素揚げにて調理したもの
- 旭川の新子焼きは、醤油ベースのタレにつけて素焼きにしたもの
つまりベースとなる調味料と調理法が違うのです。
どちらが好きかというのは、もう好みの問題ですね。
でも両方とも美味しそうです。
旭川で新子焼きが食べられるオススメのお店は?
では、旭川で新子焼きを食べるならどこかオススメなのでしょう?
調べてみると、旭川には戦後に開業し60年以上続く老舗が結構あります。
「ぎんねこ」や「らんまん」などを筆頭に、有名な店が多くあります。
今はそれらの店が集まり「新子焼きの会」なる会も発足しております。
塩ホルモンに対抗すべく、新子焼きを新たなる旭川名物として広めようと日々奮闘されているようです。
今度、旭川に里帰りした時に、是非立ち寄って味を確かめてみたいです。